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化学の入り口 -原子と元素について-

まずは化学を学ぶ上で重要な原子、元素について説明します。

 

 

 

原子と元素について

この世の物質はすべて、非常に小さな粒子から成り立っています。

この、物質を構成する粒子のことを原子と呼びます。

また、原子が結合したものを分子と呼びます。

 

さて、原子と一緒くたに言っても水素や酸素、炭素などの様々な種類があります。

この水素や酸素、炭素といった原子の特定の種類のことを元素と呼びます。

 

 

水分子を例に考える

少しわかりにくいと思うので、私たちの身近にある水を例にとって考えてみましょう。

水分子はH2Oと表され、下図のような形をとっています。

赤い球が酸素(O)、二つの白い球が水素(H)です。

 

上図の水分子は三つの球により成り立っています。この三つの球が原子です。

つまり、水は三つの原子から成り立っています。

 

しかし、三つの原子は同一でなく、一つの酸素(O)と二つの水素(H)に分けられます。

つまり、水は酸素と水素の二つの種類の元素から成り立っています。

 

この二つを踏まえると、水分子は一つの酸素原子と二つの水素原子から成り立っていると説明できます。

 

まとめ

  • 原子とは分子を構成する粒子のこと。
  • 元素とは原子の種類のこと。

化学を初めて学ぶ方はこの二つを混同しないように注意しましょう!

 

次回は原子の構造について解説したいと思います。